TOP 生命保険の選び方のポイント 外貨建生命保険とは?メリット・デメリットや向いている人をわかりやすく解説
外貨建生命保険とは?メリット・デメリットや向いている人をわかりやすく解説

外貨建生命保険とは?メリット・デメリットや向いている人をわかりやすく解説

外貨建保険

外貨建生命保険は、払い込んだ保険料が外貨で運用される保険です。
原則として、保険料は米ドルや豪ドル、ユーロなどの外貨で払い込み、保険金、解約返戻金などを外貨で受け取ることができます。外貨建生命保険の種類としては、外貨建個人年金保険、外貨建終身保険、外貨建養老保険などがあります。
この記事では、外貨建生命保険の概要やメリット・デメリットをわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。

外貨建生命保険とは?

外貨建生命保険は、払い込んだ保険料が外貨で運用される保険です。

為替相場の影響を受けるため、円に換算した場合の保険金額、年金額、解約返戻金額が、払い込んだ保険料を上回る場合もあれば下回る場合もあります。為替相場とは、円と外貨を交換する際のレートのことです。

例えば、1ドル=100円のときに10,000円を100ドルに両替したとしましょう。1ドル=80円のときにその100ドルを円に戻した場合、8,000円となり2,000円分損失が発生します。反対に、1ドル=120円のときにその100ドルを円に戻すと、12,000円となり2,000円分の利益が発生します。

このように、外貨建生命保険は、一般的に契約時より受取時の為替レートが円安になれば利益が生じ、円高になれば損失が発生する仕組みです。

なお、外貨に対して円の価値が高くなっている状態を「円高」、円の価値が低くなっている状態を「円安」といいます。

保険金や年金、解約返戻金は一般的に外貨で受け取りますが、円での受け取りも可能です。外貨建生命保険の取扱いがあるのは、主に終身保険や個人年金保険、養老保険などです。

外貨建生命保険のメリット

外貨で運用する外貨建生命保険には、主に以下のメリットがあります。

  • 円建生命保険に比べ利率が高い傾向にある
  • 為替差益が発生する可能性がある

円建生命保険に比べ利率が高い傾向にある

外貨建生命保険は、円建生命保険と比較して予定利率が高い傾向があります。つまり、一般的に、同じ保障内容の場合、その分保険料が安くなると言えます。
また、日本と比べて高い金利の国の通貨で運用されれば、円建資産より成長することが期待できます。
すべての資産を円で保有している場合、例えば円安が進み輸入品の価格が上がるなどした場合、資産全体の価値が相対的に下がってしまいますが、資産の一部に外貨を取り入れることで、そのリスクの分散が期待できます。

為替差益が発生する可能性がある

為替相場は日々変動しているため、外貨を円に交換するタイミングによっては為替差益が発生する可能性があります。「為替差益」とは、為替の変動により生じる利益のことです。

例えば、1ドル=100円のときに100万円を払い込んで1万ドルを受け取る外貨建生命保険の契約をした場合、受け取るときに1ドル=110円になっていれば、円に換算すると110万円となり10万円の為替差益が生じます。

外貨建生命保険のデメリット

メリットがある一方で、外貨建生命保険には、以下のデメリットもあります。

  • 為替差損が発生する可能性がある
  • 金利変動リスクがある
  • 為替手数料が発生する

メリット・デメリットの両面を理解したうえで検討しましょう。

為替差損が発生する可能性がある

外貨建生命保険は、受け取る円換算後の保険金額や解約返戻金額などが、払い込んだ保険料を下回り、損失が生じる恐れがあるというのがデメリットです。外貨建生命保険は、一般的に保険料は円で払い込み、保険金なども円で受け取るという場合が多いです。円で受け取る際には為替レートの影響を受けるので、受け取る保険金額や解約返戻金額などが、払い込んだ保険料を下回る恐れがあることへの注意が必要です。

保険金などを受け取る際の為替レートによっては、外貨のまま受け取り、より円安のタイミングで円に戻せば、為替リスクを軽減させられることもあります。
保険金などを外貨で受け取って、海外旅行や留学資金として使うという方法もあります。

金利変動リスクがある

金利変動リスクとは、金利の変動によって資産の価値も変動するリスクのことです。外貨建生命保険は、日本に比べ金利が高い国の外貨で運用することで円建資産の成長を期待できますが、金利は変動する可能性があります。

外貨建生命保険の保険契約の際は、日本に比べ金利が高い国の外貨で運用が可能であったとしても、保険契約期間中のその国の金利の変動の状況によっては、期待していた利益が見込めない可能性もあります。

為替手数料が発生する

外貨建生命保険は、払い込んだ保険料が外貨で運用される仕組みであり、日本円を外貨に交換する際や外貨を円に戻す際に為替手数料がかかります。
為替手数料は保険会社ごとに設定されていてそれぞれ異なります。あらかじめ生命保険会社所定の為替レートに反映されているため、別途払い込むものではありませんが、手数料が差し引かれていることを理解しておく必要があります。

為替手数料のほかにも、円建生命保険と同様に契約のための費用などがかかります。あらかじめご契約のしおりなどで、負担しなければならない諸費用をしっかり確認してください。

外貨建生命保険はどんな人に向いている?

外貨建生命保険はどんな人に向いている?

目的やリスク許容度により、外貨建生命保険・円建生命保険のどちらが向いているのかが異なります。外貨建生命保険に向いている人・向いていない人をそれぞれ紹介するので、参考にしてください。

外貨建生命保険が向いている人

外貨建生命保険は、以下のような人に適した保険です。

  • 高い利率で運用したい人
  • 資産を分散させたい人
  • 為替についてしっかり理解できている人

外貨建生命保険は為替リスクや金利変動リスクがあるものの、円建生命保険より高い利率が期待できる保険です。「運用」に関心が高い人に向いていると言えるでしょう。
つまり、資産運用(投資)の性格が強いため、ある程度資金に余裕があって為替リスクなどを理解したうえで、分散投資の一環として外貨資産を保有したい人や、将来、海外で外貨を使う予定がある人などにも向いているでしょう。

為替について理解し、リスクを許容できる人には、外貨建生命保険がおすすめです。

外貨建生命保険が向いていない人

一方で、外貨建生命保険が向いていないのは以下のような人です。

  • 受け取る保険金額などが払い込んだ保険料を下回るのは避けたい人
  • 為替を考慮するのが面倒な人

外貨建生命保険は為替の影響で受け取る円換算後の保険金額や解約返戻金額などが、払い込んだ保険料を下回り、損失が生じる恐れがあるのに対し、円建ての貯蓄型保険では、途中解約をしなければ保険金額や解約返戻金額などが、払い込んだ保険料を下回らないものもあります。そのため、それを避けたい人は円建生命保険のほうが向いているでしょう。

また、外貨建生命保険は為替の影響を受けます。そのため、為替リスクについてしっかり理解することが大切です。為替リスクを避け、安全確実に資産形成したい人には、外貨建生命保険より円建生命保険がおすすめです。

明治安田生命の4つの
外貨建生命保険をご紹介

明治安田生命では、主に以下4つの外貨建生命保険を取り扱っています。

  • つみたてドル建終身
  • 期間がえらべる外貨建一時払終身保険
  • 贈与がかんたん外貨建一時払終身保険
  • 米ドル建・一時払養老保険
  • ※保険商品をご検討いただく際には、「契約締結前交付書面(契約概要・注意喚起情報)」を必ずご確認ください。
  • ※外貨建保険商品にご契約の際は、必ず外貨建保険販売資格をもつ生命保険募集人にご相談ください。

「つみたてドル建終身」は、一生涯にわたる保障と将来の資金準備を兼ね備えた米ドル建ての終身保険です。毎月一定額の保険料を円で払込み、米ドルで運用しながら積み立てます。

※この生命保険は米ドル建て商品のため、以下の点にご留意ください。

  • お客さまにご負担いただく費用として、保険契約にかかる費用(「契約初期費用」「保険契約関係費用」)および外貨の取扱いにかかる費用(「お払込時にかかる手数料」「お受取時にかかる手数料」)などがあります。
  • 為替レートの変動により、お受け取りになる円換算後の保険金額や解約返戻金などが、ご契約時の当社所定の為替レートで円換算した金額を下回るおそれがあります。さらにご契約時の一時払保険料を下回り、損失が生じるおそれもあります。

※この保険はご契約後一定期間内に解約された場合の解約返戻金を低く設定しています。そのため、この期間内に解約された場合の返戻金額は積立金額を下回ります。特にこの期間内に解約返戻金を円でお受け取りいただく場合の金額は、為替レートの変動により、円でお払い込みいただいた保険料の累計額を大きく下回り、損失が生じるおそれがあります。

「期間がえらべる外貨建一時払終身保険」は、ニーズにあわせて第1保険期間を選び運用する米ドル建ての一時払終身保険です。第1保険期間は5年・7年・10年から選択でき、第2保険期間にお受取方法・通貨・タイミングを選べます。

※この生命保険は米ドル建て商品のため、以下の点にご留意ください。

  • お客さまにご負担いただく費用として、保険契約にかかる費用(「契約初期費用」「保険契約関係費用」)および外貨の取扱いにかかる費用(「お払込時にかかる手数料」「お受取時にかかる手数料」)などがあります。
  • 為替レートの変動により、お受け取りになる円換算後の保険金額や解約返戻金などが、ご契約時の当社所定の為替レートで円換算した金額を下回るおそれがあります。さらにご契約時の一時払保険料を下回り、損失が生じるおそれもあります。

「贈与がかんたん外貨建一時払終身保険」は、かんたん・計画的に生前贈与を行なえる米ドル建ての一時払終身保険です。相続財産を生前に贈与することで、相続税の軽減効果が期待できます。

※この生命保険は米ドル建て商品のため、以下の点にご留意ください。

  • お客さまにご負担いただく費用として、保険契約にかかる費用(「契約初期費用」「保険契約関係費用」)および外貨の取扱いにかかる費用(「お払込時にかかる手数料」「お受取時にかかる手数料」)などがあります。
  • 為替レートの変動により、お受け取りになる円換算後の保険金額や解約返戻金などが、ご契約時の当社所定の為替レートで円換算した金額を下回るおそれがあります。さらにご契約時の一時払保険料を下回り、損失が生じるおそれもあります。

「米ドル建・一時払養老保険」は、米ドル建ての保険期間10年の養老保険です。保険期間中の病気による死亡保険金額を基本保険金額にまで抑えることで満期保険金額を大きくしています。万一の際には、死亡保険金が受け取れます。

※この生命保険は米ドル建て商品のため、以下の点にご留意ください。

  • お客さまにご負担いただく費用として、保険契約にかかる費用(「契約初期費用」「保険契約関係費用」)および外貨の取扱いにかかる費用(「お払込時にかかる手数料」「お受取時にかかる手数料」)などがあります。
  • 為替レートの変動により、お受け取りになる円換算後の保険金額や解約返戻金などが、ご契約時の当社所定の為替レートで円換算した金額を下回るおそれがあります。さらにご契約時の一時払保険料を下回り、損失が生じるおそれもあります。

まとめ

外貨建生命保険は、払い込んだ保険料が米ドルや豪ドルなどの外貨で運用される保険です。日本と比べて高い金利の国で運用されれば、円資産より成長することが期待できる生命保険商品です。
一方で、為替差益や為替差損が生じる為替リスクがあります。

安定的に資産形成したい人は、円建生命保険の利用がおすすめです。たとえば「明治安田生命じぶんの積立」は、保険期間を通じて解約返戻金が100%以上の受取率です。

一方、為替リスクを許容できる人は、外貨建生命保険を検討してみましょう。

明治安田生命では、主に4つの外貨建生命保険をご用意しています。それぞれの特徴を見比べて、ご自身にあった生命保険を選ぶことが大切です。