投資の基礎知識

資産配分について

資産配分を考えるにあたって、はじめに考えておきたいのがお金を増やす目標です。あなたが老後にどんな生活を送りたいのかを思い描き、それを実現するのに必要な金額がどれくらいかを見積もることが大切です。

退職後のご夫婦ふたりがゆとりある生活を送るためには、月々平均38.0万円(※1)のお金が必要という調査結果があります。
下の図のとおり、60歳退職後おふたりで20年間生活すると仮定した場合、合計で9,120万円の老後資金が必要になります。ご夫婦ふたりの公的年金(65歳受取開始)の受取総額を約4,140万円(※2)としても、他に退職金等を含めて約4,980万円を準備しなければならないことになります。

※1(公財)生命保険文化センター「令和4年度 生活保障に関する調査」(ゆとりある老後生活費38.0万円・老後の最低日常生活費23.2万円)

※2厚生労働省ホームページ「報道発表資料」>「令和6年度の年金額改定について」(令和6年1月19日公表)に掲載の、標準的な世帯(夫:40年間加入、妻:専業主婦)における厚生年金月額に基づき算定

資産配分のイメージ

退職後の必要資金とその準備方法をまとめると下の図のようになります。大まかに確定拠出年金で準備する目標額のイメージをつかんでおきましょう。

退職後に必要となる資金

目標が明らかになったら、どんな運用スタイルが自分に合っているのかを考えてみましょう。

運用商品にはさまざまなリスクがありますが、そのリスクをどの程度受け入れられるかは、個人によって異なってきます。
この受け入れられるリスクの程度をリスク許容度といいます。
リスク許容度は、年齢や今後の投資期間、運用に対する考え方等によって一人ひとり異なっており、投資をする前にご自分の現状を把握することが大切です。

リスク許容度は、具体的には下記のような視点で確認することができます。

リスク許容度

リスク許容度に応じた運用スタイルの一例をご紹介します。

運用スタイル

これらの運用スタイルは、あくまでも資産の組み合わせ例として提示しているものです。
最終的な運用商品の選択につきましては、ご自身で判断されるようお願いします。

長い人生のなかでは、資産運用の目的や期間、ご自身の価値観が変わることもあります。定期的に運用スタイルを見直し、その時点にあった運用、商品選択を心がけることが大切です。

≪見直しのタイミングはこんなとき≫

  • ライフスタイル(年齢や資産状況など)や目標が変化したとき
  • 期待した運用成果が達成できていないとき
  • 金融・経済環境が大きく変化したとき
  • 商品のリスク・リターン特性が変化したとき