生命保険の選び方のコツとは?自分にあった保険を選ぶ3つのポイント
生命保険
「生命保険に加入したいけど、選び方がわからない」という方もいるのではないでしょうか。生命保険にはさまざまなタイプのものがあり、人によって適した保険は異なります。自分にあった生命保険を選ぶ際に重要なポイントは、「どのような保障」「どのくらいの期間」「どのくらいの金額」の3つです。ここでは、それぞれのポイントについて解説します。
生命保険の選び方1:目的を明確にする
生命保険を選ぶ際、最も大切なのが「目的」です。「何のために生命保険に加入するか」によって、「どのような保障が必要か」は変わります。
例えば自分に万一のことがあった場合に、遺された家族にお金を残したいなら「死亡保障」、病気やけがをしたときの治療費が心配なら、「医療保障」を備えられる保険・特約を選ぶことが重要です。
以下は代表的な保障ニーズと主な保険・特約をまとめたものです。
ニーズ | 種類 | 主な保険・特約 |
---|---|---|
病気やケガの 治療費に備えたい |
医療保障 | 医療保険/入院特約/ 入院治療保障特約など |
がんに備えたい | がん保障 | がん保険/がん保障特約/ がん・上皮内新生物保障特約など |
病気やケガで 働けなくなったときに 備えたい |
就業不能保障 | 就業不能保険/ 給与・家計サポート特約など |
介護に備えたい | 介護保障 | 介護保険/介護保障特約など |
万一に備えたい | 死亡保障 | 終身保険・特約/定期保険・特約/ 収入保障保険/家計保障年金特約など |
ご結婚やお子さまの誕生など、家族を養う立場になったときは、万一に備える「死亡保障」や、病気・ケガで働けなくなったときに備える「就業不能保障」が必要になるでしょう。新社会人や一人暮らしをされている人は、がん保障や医療保障など、生きるための保障が気になるのではないでしょうか。一口に生命保険といってもその種類はさまざまです。まずは生命保険に入る目的を明確にして、入る生命保険の種類を選びましょう。
生命保険の選び方2:保険期間を決める
保険期間とは、契約による保障が続く期間のことを言います。生命保険には一生涯保障が続く「終身タイプ」と一定期間を保障する「定期タイプ」があります。
終身タイプは保険を解約しない限り保障が続くため、一生涯リスクに備えられるといった特徴があります。しかしその一方で、保険料は定期タイプより高くなることが一般的です。そのため無理なく支払える保険料かどうかという点も含めて、保険期間を選ぶ必要があります。
定期タイプの生命保険を選ぶ場合は、当初の保険期間が終了した際に更新できるかどうかに注意しましょう。新たに同じような保険に入ろうとしても、年齢や健康状態によっては加入できなかったりする場合があります。また更新後の保険料は、一般的に更新時の年齢や保険料率によって計算されます。そのため保障内容が変わらなくても、保険料は高くなります。定期保険に入ろうとしている場合は、その点もふまえて保険期間を決めることをおすすめします。
生きている間ずっと保障が続く終身タイプは安心ですが、定期タイプに比べて月々に支払う保険料は高めです。それぞれを上手に組み合わせて備えることで、家計の負担を抑えることができます。老後になっても継続して必要だと思える保障は終身タイプで、働いている間や子育て中など一定期間だけ手厚くする必要がある保障は定期タイプで備えましょう。
生命保険の選び方3:必要保障額を知る
生命保険に入る目的や保険期間が決まったら、必要保障額を調べましょう。必要保障額とは「保険金額をいくらぐらいにすればいいか」の目安のこと。一般的に保険金額が高いほど支払う保険料も高くなります。そのため自分にとって無駄のない保険金額がいくらかを知ることは大切です。
必要保障額の計算の基本は「必要となる費用」から「社会保障制度から受けられる給付」を差し引いて計算すること。人生における4つのリスク(死亡/医療/障がい・介護/老後)について考えてみましょう。
<図1>リスクと社会保障制度・必要保障額
日本で暮らす私たちは公的年金、公的医療保険、公的介護保険などの社会保障制度で守られています。どんなときにどれだけの給付が受けられるのかを理解したうえで、足りない部分に備えるのが民間の生命保険の役割です。上図のとおり、リスクによって対象となる社会保障は異なります。また、会社員・公務員なのか、自営業者なのかなどによって受給要件や給付額が違うことがあります。社会保障でどんな保障が受けられるのか、必要保障額はいくらになるのかを自分で調べるのは難しいと感じたら、ファイナンシャルプランナーに相談してみるとよいでしょう。
まとめ
生命保険にはいくつもの種類があり、商品やプランによって保障内容はさまざまです。具体的な商品を決める前に、今回ご紹介した選び方のポイントを押さえて、自分にとって「どのような保障が」「どのくらいの期間」「どのくらいの金額」必要かを知るところから始めましょう。