気候変動問題への取組み

気候変動問題への取組み

省エネルギー対策の推進

社内では、空調運転(温度設定・運転時間)に関する目安をはじめ、エネルギー使用機器に関する基本推進事項(昼休み・不在時の消灯・滅灯、近隣フロアへの階段移動など)を定め、徹底を図るとともに、その促進のための諸対策(社内報・イントラネットを活用した従業員の省エネルギーに対する意識・行動の啓発・クールビズの実施等)を実施しています。

環境に配慮したオフィスビルの取組み

●再生可能エネルギーの導入

  • 主要な本社機能が入居するビル3棟への導入
    本社所在地である明治安田生命ビル(重要文化財である明治生命館を含む)、明治安田生命新東陽町ビルおよび明治安田生命事務センタービルへの再生可能エネルギーの導入を進め、主要な本社機能が入居するビル3棟の電力使用量、年間約4,526万kWhをすべて再生可能エネルギーに切り替えました。
  • オフサイトコーポレートPPAを活用した再生可能エネルギーの導入について
    本取組みは、株式会社アドバンスが新設する太陽光発電所(総出力約3MW(直流)を予定)で発電する追加性のある電力を、東京電力エナジーパートナー株式会社を通じて、明治安田生命ビル(明治生命館を含む)が供給を受けるものです。
    本取組みでは、2025年1月(予定)から約20年間にわたり、電力供給を受ける予定であり、再生可能エネルギーの長期安定的な確保の試みのひとつと位置づけております。
  • 追加性とは、再生可能エネルギー電源の新規開発により、再生可能エネルギー発電総量増加に直接寄与することを意味します

  • オフサイトコーポレートPPAの仕組み
オフサイトコーポレートPPAの仕組み

また、2023年11月から、近畿エリアの投資用および営業用物件の10棟、中部エリアの営業用物件50棟に再生可能エネルギーを導入いたしました。これまでの取組みにより、当社の使用電力量における再生可能エネルギー導入比率は、2023年度末に約28%となりました。
当社は引き続き、2050年CO2排出量ネットゼロをめざして、再生可能エネルギーの導入を積極的に進め、持続可能な社会の実現へ貢献してまいります。

●フロンへの対応

気候変動(オゾン層の破壊)に影響を及ぼすフロン類の大気中放出を抑制するため、所有設備(業務用空調機、ターボ式冷凍機など)の定期点検や設備補改修などにより対策を講じています。

また、使用する冷媒種は、温室効果の逓減やオゾン層の破壊抑制につながる、環境に優しい冷媒への切り替えを、漸次、行なっています。

●社外からの評価

明治安田生命ビル(明治生命館含む)が「トップレベル事業所」に継続認定

東京都環境確保条例に基づき、東京都より「トップレベル事業所」として認定を受けております。明治安田生命ビル(明治生命館含む)は、オフィスと商業施設の複合用途ビルとして多くのお客さまにご利用いただいております。今回の認定は、エネルギー効率の高い設備の導入に加え、テナントと一体になったCO2削減体制の構築などの取組みが評価されたものです。


明治安田生命ビル(明治生命館含む)が「トップレベル事業所」に継続認定

「優良特定地球温暖化対策事業所」は、東京都による都内の大規模事業所へのCO2排出量削減のための推進体制から省エネ設備の導入状況等の全210項目の審査により認定されます。「優良特定地球温暖化対策事業所」のうち、「対策の推進が極めて優れた事業所」が「トップレベル事業所」として認定されます。

参考:東京都「地球温暖化対策報告書」について
当社は、東京都環境確保条例に基づき、「地球温暖化対策報告書制度」に該当する中小規模事業所について報告書を作成し、提出しております。
東京都環境局HP

環境認証の取得

当社が保有するビルでCASBEE-不動産の認証を取得しており、いずれも「Sランク」と高い評価を得ております。

CASBEE-不動産:CASBEE(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency/建築環境総合性能評価システム)は、建築物を環境性能で評価し格付けする手法で、省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮と、室内の快適性、景観への配慮等も含めた建築物の品質を総合的に評価するシステムです。CASBEEの一つである「CASBEE-不動産」は、国土交通省の支援のもと2013年より開始された認証制度で、竣工後1年以上の建物(オフィスビル等)を対象に「Sランク」、「Aランク」、「B+ランク」、「Bランク」の4段階で評価されます。

明治安田生命ビル(明治生命館含む)

明治安田生命ビル(明治生命館含む)

明治安田生命大阪梅田ビル

明治安田生命大阪梅田ビル

明治安田生命さいたま新都心ビル

明治安田生命さいたま新都心ビル

明治安田生命大阪御堂筋ビル

明治安田生命大阪御堂筋ビル

品川シーサイドウエストタワー

品川シーサイドウエストタワー

アークヒルズ仙石山森タワー

アークヒルズ仙石山森タワー

当社が保有する戸田寮で、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)にて、「ZEB Ready」の評価を得ております。


BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)とは、国土交通省が定めた評価基準に基づいて第三者機関が建築物の省エネルギー性能を評価する制度です。
ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)は、快適な室内環境を保ちつつ、建物の高断熱化や効率の高い設備等により省エネルギーに努め、太陽光発電等によりエネルギーを創ることで、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることをめざした建物のことです。BELSの評価制度において、ZEBの評価は『ZEB』(最高評価)、Nearly ZEB、ZEB Ready、ZEB Orientedの4段階で表されます

戸田寮

環境に配慮した社用リース車の導入

世界的な温室効果ガスの排出削減の動きを受け、2021年4月から、全国の営業組織で使用している車両をハイブリッドの車両に順次切り替えを進めています。

また、現在使用しているハイブリッドの車両についてもリース期間更新時に、より環境性能の高い車種へ見直すことを予定しており、すでに水素燃料電池自動車を2台導入しています。

環境配慮型商品の購入

本社・支社および営業所等で使用する事務用品については、エコマーク商品、グリーン購入ネットワーク(GPN)掲載商品、グリーン購入法適合商品、FSC認証商品などの環境配慮型商品を優先的に購入できるシステムを導入しています。2023年度における環境配慮型商品の購入率は金額ベースで76.1%となっています。今後も同システムの活用を通じて、環境配慮型商品の購入を進めていきます。

廃棄物の分別・リサイクル

本社がある明治安田生命ビルの各階に専用リサイクルボックスを設置するなど、廃棄物の分別回収やリサイクルに積極的に取り組んでおり、2023年度のリサイクル率は83.6%となっています。

気候変動への適応:「ほけんショップ」をクーリングシェルターとして活用

気候変動対策には、気候変動の原因となる温室効果ガスの排出量を削減するだけでなく、気候変動の影響による被害を回避・軽減する「適応」への取組みが求められます。

2024年度に改正気候変動適応法が施行され、熱中症対策の強化のため全国自治体に「クーリングシェルター」の設置が必須となったことを受け、当社では自治体と連携し、一部の「ほけんショップ」の休憩スペースをクーリングシェルターとして開放いたしました。

気候変動への適応:「ほけんショップ」をクーリングシェルターとして活用

クーリングシェルター:熱中症の被害を防ぐために、冷房設備を有し、「熱中症特別警戒情報」が発令された場合開放する義務を持つ、地域の市町村長によって指定された施設を指します。