読み方について

表記について

男の子は『ハルト』ちゃんが16年連続、女の子は『ツムギ』ちゃんがトップ!

子供の名前(読み方)ベスト10のポイント

男の子の読み方は、『ハルト』ちゃんが、16連覇となりました。表記は多い順に、『陽翔』ちゃん、『遥斗』ちゃん、『遥翔』ちゃんと、全56種類ありました。漢字の組み合わせの豊富さが人気を集めているのかもしれません。

女の子の読み方は、『つむぎ』ちゃんが、初めてトップとなりました。表記は多い順に、『紬』ちゃん、『紬希』ちゃん、『紬葵』ちゃん等、全22種類あり、平仮名表記や漢字の組み合わせもさまざまです。

女の子で、外国でもなじみやすい“グローバルネーム”の人気が上昇中!

特に女の子の読み方では、外国でもなじみやすい響きで、国際的な雰囲気を感じさせる“グローバルネーム"の人気が広がっています。世界で活躍する際に、発音がしやすく外国語表記に変換がしやすい名前が人気です。

ベスト50にランクインした名前で見てみると、『エマ』(Emma)ちゃん(2位)や、『サラ』(Sarah)ちゃん(21位)、『ハナ』(Hannah)ちゃん(21位)、『ミア』(Mia)ちゃん(42位)は、米国社会保障局が公表した2010年代の“Top names of the 2010s”(女の子)にも名を連ねる米国の定番ネームです。

それ以外にも、『サナ』(Sana)ちゃん、『メイ』(May)ちゃん、『リオ』(Rio)ちゃん、『ノア』(Noah)ちゃん、『ユナ』(Yuna)ちゃんも、外国語表記に変換がしやすく、日本語でも違和感のない名前が人気となっています。

≪参考≫ベスト50にランクインした“グローバルネーム”(女の子)

名前

漢字表記例

順位

(昨年順位)

エマ*

咲茉・愛茉

第2位

(第1位)

サナ

紗菜・沙奈

第3位

(第4位)

メイ

芽依・芽生

第5位

(第5位)

リオ

莉緒・莉央

第11位

(第7位)

サラ*

咲良・紗良

第21位

(第25位)

ノア

心陽・乃愛

(第20位)

ハナ*

花・華

(ランク外)

ユナ

結愛・結菜

第27位

(第25位)

ユノ

結望・悠乃

(第23位)

カノン

花音・佳音

第32位

(第38位)

ミア*

心愛・心彩

第42位

(ランク外)

レイ

澪・光

第45位

(ランク外)

リア

莉愛・莉杏

第47位

(ランク外)

名前右の「*」は、米国社会保障局公表の“Top names of the 2010s”にランクインする名前
参照元:
https://www.ssa.gov/oact/babynames/decades/names2010s.html

男の子も、“2音ネーム”が定着!?

“2音ネーム”は、前述の“グローバルネーム”に代表される『エマ』ちゃん(2位)、『サナ』ちゃん(3位)、『メイ』ちゃん(5位)を筆頭に、計26個の読み方がランクインする等、従来から女の子の読み方で根強い人気を誇っていますが、近年、男の子の読み方でも人気の様子です。

ベスト50にランクインした読み方を見てみると、男の子でも、2013年はベスト50のうち7個に留まっていた“2音ネーム”が2024年では、『リク』ちゃん(3位)、『ソラ』ちゃん(7位)、『アオ』ちゃん、『セナ』ちゃん、『リト』ちゃん(全て15位)等、計20個もランクインしています。

表記については、漢字一文字で意味そのものを強調したり、一字ずつ当ててイメージを自由に表現したりと、表記のバリエーションも豊富です。

≪参考≫ベスト50にランクインした“2音ネーム”(男の子)の推移

2013ソラリクハルレンレオルイユウ          
2014リクレンハルソラルイレオユウ          
2015リクハルソラユウレンルイレオソウ         
2016リクハルレンユウソラケイルイ          
2017リクハルソラレンユウケイ           
2018リクレンソラハルルイサクレオコウアオカイリツ      
2019リクハルレンリツソラコウレオレイルイサクユウソウ“2音ネーム”が
2021年以降、定着
2020リクソラハルリツレンレオサクレイカイルイアオリト
2021リクソラハルレンアオリツルイサクレイリトケイカイセナソウコウトアレオ
2022リクハルソラアオルイサクトアレンレオリトセナレイナギリツソウカイ 
2023リクソラソウハルアオサクリツルイレンセナリトナギトアリオレオガクスイ
カイトワオトダン             
2024リクソラサクハルアオセナリトリツナギガクルイソウレンレオトアカイトキ
リオオトレイ              

【番外編】あの人気アニメの登場人物もランクイン!努力を重ね、挑み続けるスポーツ漫画のヒーローたちの名前も参考にされている!?

2024年に大ヒットした映画といえば、スポーツに関連した漫画の劇場版を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今年の男の子の名前ランキングには人気のスポーツ漫画の登場人物の名前(使用漢字・読み方を含む)が目白押しです。

烏野高校を舞台に、「小さな巨人」に憧れバレーボールに打ち込む主人公が、個性豊かな仲間とともに切磋琢磨しながら、全国大会をめざす姿を描いた「ハイキュー!」からは、主人公の「日向 翔陽(ヒナタ ショウヨウ)」を連想させる、『陽翔』ちゃん(1位)、『陽向』(ヒナタ)ちゃん(5位)、『陽大』(ヒナタ)(10位)ちゃん等、使用漢字や読み方が似ている名前がランクイン。同作品からは他にも、「東峰 旭(アズマネ アサヒ)」(24位)、「赤間 颯(アカマ ソウ)」(10位)と、人気登場人物と同じ名前がランクインしています。

同じく2024年に公開された映画「ブルーロック-EPISODE 凪-」からも、映画版の主人公「凪 誠士郎(なぎ せいしろう)(2位)や、「糸師 凛(いとし りん)」(50位)が、ランクインしています。

世界で活躍するスポーツ選手の名前はこれまでも非常に人気が高い傾向にありましたが、人気スポーツ漫画の登場人物が、努力を重ねて挑み続ける姿に着想を得て、名づけのヒントになっているのかもしれません。

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