表記について

読み方について

男の子は『陽翔』ちゃんが、2017年以来7年ぶりのトップ!
女の子は『紬』ちゃんが、2021年以来2回目のトップ!

2024年生まれの名前のポイント(サマリー)

2024年の干支は「甲辰(きのえ・たつ)」。十二支のうち、唯一の伝説の生き物の「辰」は、自然万物の成長や躍動を表しているとされており、「甲」は「はじまり」や「勝利」を意味します。そのため、「甲辰」は「大きな動きがあり、良い方向へ変わる」年になると、古くから言われています。
3月の日銀によるマイナス金利政策の解除により、2016年1月以来、約8年ぶりに「金利のある世界」が到来。7月には日経平均が4万2000円台の大台に到達し、新NISA制度の開始も相まって、「貯蓄から投資へ」の機運が高まりをみせる一年となった一方、8月には歴史的な株価の大暴落や、長引く円安基調や物価高、国外に目を向けても政治の混乱や収束の見えない紛争等、不確実性の高い一年であったのも事実です。また、1月1日に発生した「能登半島地震」や豪雨災害、初めて「南海トラフ地震臨時情報」が発令されるなど、改めて自然災害の恐ろしさを感じる年でもありました。
うれしいニュースも目白押しの一年でした。8月に開催されたパリ五輪では、日本が金メダル・メダル総数ともに海外大会の最多を更新。大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が、史上初の50本塁打・50盗塁の「50-50」を達成する等、スポーツ界の盛り上がりが、私たちに勇気と活力を与えてくれました。

そのようななか、「2024年生まれの名前(表記)」は、男の子は太陽のようにキラキラと輝き、大空に羽ばたく姿を連想させる『陽翔』ちゃんがトップ、女の子は「つなぐ」「根気強さ」「丈夫さ」を連想させる『紬』ちゃんがトップとなりました。

激動の時代に、明るく、希望に溢れ、そして丈夫に育ってほしいという願いが込められているのではないでしょうか。

男の子の名前トップ3のポイント

男の子の名前は、『陽翔』ちゃんが、2017年以来、7年ぶりのトップとなりました。日の光を意味する「陽」、飛び立つ様やスケールの大きさを意味する「翔」の字を組み合わせた表記となっており、2つの字から、快活で明るい印象を受けます。太陽のようにキラキラと輝き、どんなことも前向きにチャレンジしてほしい、大空に羽ばたいてほしいという願いが感じられます。

第2位の『凪』ちゃんの「凪」の字は、「風がやみ、穏やかになること」という意味を持ちます。不確実性の高い環境や自然災害の頻発・異常気象をはじめとするさまざまな危機に直面するなかで、平穏な世の中で穏やかに育ってほしいという願いが感じられます。

第3位の『朝陽』ちゃんは、平成・令和の常連ネームです。明るくキラキラと、希望に溢れる印象を与えます。

女の子の名前トップ3のポイント

女の子は、調査開始以降、初めてトップ3に漢字一文字の名前が並びました。

第1位は、2021年以来2回目のトップとなる『紬』ちゃん。「紬」の由来となる絹織物は、糸を掛け合わせて長い時間と手間をかけて丹念に作られることから、「つなぐ」「根気強さ」「丈夫さ」を連想させます。

2位には『翆』ちゃんが、ランクイン。緑色の羽を持つ翡翠(カワセミ)に由来し、躍動感あふれるカワセミの生命力と上品で澄んだ緑色の印象を合わせ持ち、美しい景色がイメージできるような漢字です。また、深くつやのある美しさが魅力の宝石「翡翠」(ヒスイ)は、幸運を呼ぶ宝石でもあり、美しく幸せな人生を歩んでほしいという願いを感じます。

3位の『凛』ちゃんは、鈴のようなかわいらしい音の響きでありながらも、凛々しく力強い印象を受けることから、かわいらしく、そして強く生きてほしい、という願いが表れています。

空や海などを連想させる漢字を使用した壮大で清々しい名前が人気!

男の子の名前は、自然にちなんだ漢字、とりわけ空や海を連想させる漢字を使用した名前が多くランクインしており、人気となっています。ベスト10のうち、9つも該当しています。漢字でみると、特定の字「陽」「凪」「颯」「暖」「碧」に人気が集中しています。

空や海からは、情景や体験から、壮大で清々しい印象を受けるとともに、雄大さから、包容力も感じられます。空や海のような子に育ってほしい、という想いを込めているのかもしれません。

ベスト50にランクインした空や海を連想させる漢字を使用した名前(男の子)

名前

順位

(昨年順位)

第1位

(第2位)

第2位

(第8位)

第3位

(第15位)

第4位

(第2位)

第5位

(第16位)

第6位

(第1位)

第9位

(第6位)

第10位

(第8位)

(第21位)

(第11位)

第13位

(第36位)

第15位

(第5位)

(第8位)

第22位

(第21位)

第24位

(第50位)

第26位

(第11位)

第28位

(第36位)

(第82位)

第33位

(第21位)

第36位

(第36位)

(第36位)

第40位

(第36位)

(第31位)

(ランク外)

第44位

(第60位)

(第50位)

(第70位)

(第19位)

(第36位)

第50位

(第60位)

(第70位)

(ランク外)

(ランク外)

(ランク外)

(第82位)

(第42位)

(第50位)

大谷翔平選手の活躍は名づけにも影響!使用漢字のトップは、「翔」が4年連続トップ!

男の子の名前に使用されている漢字のトップは、飛び立つ様やスケールの大きさを意味する「翔」の字が4年連続トップとなりました。

大谷翔平選手が二刀流の快挙を成し遂げ、満票でアメリカン・リーグのMVPに選出された2021年から4年間、圧倒的な人気を誇る漢字です。大谷翔平選手のように世界に「翔けて」活躍してほしいという願いが、込められているのかもしれません。次いで、2位は「陽」、3位は「斗」となっています。

「翔」「斗」は主に、名前の最後に用いられ、「ト」と読まれます。2020年に、長年名前の最後に多く使用されてきた「太」を「斗」が抜いて以来、「翔」「斗」が人気を博しています。「翔」を使用している名前は121種(『陽翔』ちゃん、『大翔』ちゃんなど)、「斗」では140種(『湊斗』ちゃん、『結斗』ちゃんなど)、一方で「太」では71種(『陽太』ちゃん、『奏太』ちゃんなど)と、人気が「~太」ちゃんから、「~斗」ちゃんに変化しています。

漢字一文字の名前が大人気!

女の子の名前は、調査開始以降初めて、漢字一文字の名前がトップ3を占めました。また、ベスト50には17個ラインクインするほどの人気になっています。漢字一文字の名前は、一般的に、文字の持つ意味がより強調され、印象的だと言われています。名前にいっそうの想いを映し出したいという気持ちの表れかもしれません。

ベスト50にランクインした漢字一文字の名前(女の子)

名前

順位

(昨年順位)

第1位

(第3位)

第2位

(第9位)

第3位

(第2位)

第6位

(第50位)

第13位

(第17位)

第16位

(第5位)

第19位

(第17位)

(第91位)

(第91位)

(第50位)

(第50位)

第29位

(ランク外)

第41位

(第9位)

(ランク外)

椿

第50位

(ランク外)

(第72位)

(第39位)

今年放映のドラマも名づけに影響!?日本の伝統文化や季語に由来する名前が人気の兆し!

女の子の名前で印象的なのが、日本の伝統文化や季語に由来する名前です。トップ50には、伝統織物の「紬」や、楽器の「琴」、古くから神聖な植物と考えられてきた「葵」、染色文化の象徴とも言われる藍染のもととなる「藍」、伝統色の「朱」等、日本の伝統文化に由来する漢字や、「花」「結」「楓」「椿」「風花」の季語等、日本人が古くから親しみを持つ事柄を指す漢字が目を引きます。また『一華』ちゃんや『花』ちゃん、『心春』ちゃん、『双葉』ちゃんのように、音感から和風なイメージを連想させる名前も多くランクインしているのも印象的です。

また、『ひかり』ちゃん(19位)、『さくら』ちゃん(58位)、『すみれ』ちゃん(72位)、『ひまり』ちゃん(81位)、『こころ』ちゃん、『すず』ちゃん、『はな』ちゃん、『ひなた』ちゃん(全て96位)のような、やわらかく優しい印象を受ける、平仮名の名前も根強く人気です。

ベスト50にランクインした“和風ネーム”(女の子)

名前

順位

(昨年順位)

第1位

(第3位)

陽葵

第4位

(第1位)

第6位

(第50位)

結愛

第10位

(第4位)

琴葉

第11位

(第17位)

紬希

第17位

(第17位)

一華

第19位

(第29位)

(第91位)

(第91位)

(第50位)

結月

第28位

(第9位)

第29位

(ランク外)

心春

第36位

(第5位)

柚葉

(第17位)

琴音

第41位

(ランク外)

結衣

(第29位)

絃葉

(第59位)

美琴

(ランク外)

(ランク外)

朱莉

第50位

(第72位)

双葉

(ランク外)

椿

(ランク外)

風花

(ランク外)

(第39位)

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