お客さま志向の業務運営方針 -お客さま志向自主宣言-
(基本的な考え方)
私たちは、お客さまの生涯にわたる商品・サービスをご提供する生命保険会社として、超長期の生命保険契約の特性をふまえ、ご加入から保険金・給付金等の確実なお支払いはもとより、お客さまに寄り添ったあたたかいアフターフォローに取り組みます。あわせて、一人ひとりの健康づくり、地域社会の発展を応援し、相互扶助の輪を広げることを通じ、持続可能で希望に満ちた豊かな社会づくりに貢献します。
お客さまに「確かな安心を、いつまでも」お届けするために。
私たちは「人に一番やさしい生命保険会社」をめざし、お客さまの最善の利益が図られるよう、これからもお客さまを大切にする会社に徹し、「お客さま志向の業務運営」に積極的に取り組んでいきます。
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1 お客さま志向の徹底
「確かな安心を、いつまでも」という経営理念のもと、「人に一番やさしい生命保険会社」をめざし、お客さまの最善の利益が図られるよう、常にお客さまを大切にし、高い倫理観のもと行動することをすべての業務運営における基本原則として定め、お客さま志向の徹底に努めます。
(代表的な取組内容)お客さま志向の経営計画への反映と推進態勢
- 「人生100年時代」を迎えるお客さま、そしてお客さまが暮らす地域社会に寄り添い、長期的な環境変化に柔軟に対応しながら、お客さま志向の経営をさらに進化させることで、企業ビジョン「信頼を得て選ばれ続ける、人に一番やさしい生命保険会社」の実現をめざします。
- 2020年4月から、10年後にめざす姿を「『ひとに健康を、まちに元気を。』最も身近なリーディング生保へ」と定めた10年計画「MY Mutual Way 2030」を開始しています。本計画においては、「契約者を構成員とする相互会社(Mutual Company)として、時代を超えて進化するお客さま志向」を基本姿勢としています。
- 2024~26年度の中期経営計画では、「期待を超えるお客さま・地域社会価値の提供」を重点方針の1つに掲げ、「みんなの健活プロジェクト」「地元の元気プロジェクト」の取組みを強化し、企業・団体との共創を通じた先進的な商品・サービスの開発・提供や、自治体等との協働による地域課題の解決に向けた取組みを進めるなど、保障とアフターフォローの提供という従来の生命保険会社の役割を中心におきつつ、その役割をさらに超えること(生命保険会社の役割の拡充)をめざしています。
- 「グループサステイナビリティ方針」に沿って、2「大」プロジェクトを通じた健康寿命の延伸や地域の活性化、事業者・機関投資家双方の立場からの脱炭素社会への貢献、こどもの健全育成や金融包摂を含む人権の尊重等さまざまな取組みを推進し、持続可能な社会づくりに貢献していきます。
- 経営トップ自らが、従業員に向けて経営理念等の実現に向けたメッセージを発信しています。
- お客さま志向の取組状況を統括するお客さま志向統括部を設置し、組織ごとにお客さま志向の取組目標を策定する仕組みの導入等を通じてPDCAサイクルを推進しています。
お客さま志向の価値観の共有とコンプライアンスの徹底
- 役員・従業員一人ひとりの視点に立ち、企業理念「明治安田フィロソフィー」に基づく行動の指針を示した冊子「私たちの行動原則」を用いた社内教育を行ない、お客さま志向の意識醸成に努めています。
- 「お客さま志向の業務運営方針 -お客さま志向自主宣言-」の浸透と、当方針に基づく具体的な取組内容を周知するための教育・研修を毎年実施しています。当方針の内容を更新(原則4月・10月の年2回更新)した際には、都度、全職員を対象に周知しています。
- お客さま志向の前提となるコンプライアンスを徹底するため、定期的な教育・研修を実施しています。また、お客さまのライフステージや加入目的等、お客さま一人ひとりのご事情や環境をふまえた提案・募集を行なうための経営指針を定め、適切な運用に努めています。
従業員主体のボトムアップ活動
- 企業風土の創造に向けて、「明治安田フィロソフィー」の持続的な浸透を図り、従業員一人ひとりの具体的な行動としてあらわれるよう「企業風土・ブランド創造運動」を推進しています。その柱として、従業員が主体のボトムアップ型の小集団活動(Kizuna運動)を通じ、お客さまとの絆を深めるための自主的な取組み(MYメッセージ活動(注1)等)を推進しています。
(注1)「MYメッセージ活動」とは、ご契約の担当者がお客さまへの想いを手書きのメッセージカード等でお届けする取組み。
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2 「お客さまの声」を経営に活かす取組み
お客さまからのご意見やご要望を「お客さまの声」として広くお伺いするとともに、「お客さまの声」を経営に活かす取組みを推進し、お客さま満足度の向上に努めます。また、積極的な情報開示に努めます。
(代表的な取組内容)広く「お客さまの声」を伺う取組みと業務改善への反映
- お客さまからの直接のお申し出や、お客さま満足度調査等を通じたご意見に加え、お客さまの立場に立った従業員からの提案等、広くお客さまのご意見やご要望を伺い、業務改善に活かしています。
- 全国の支社等で開催するお客さま懇談会や定期的な地域の消費生活センター訪問を通じ、当社の事業活動の報告や商品・サービス等の情報提供を行ない、ご意見をいただくなど、双方向の情報交換を実施しています。
「お客さまの声」を業務改善に活かすための推進態勢
- お客さまのご意見やご要望をふまえ、お客さま志向経営を推進する組織としてお客さま志向統括部を設置し、「お客さまの声」に基づく業務改善の取組みを検証・推進するための機関として、「お客さま志向検証委員会」を設置しています。
- 社外の専門家から、お客さま満足度を高めるための改善策等のご意見をいただき、経営に反映させていくための「お客さまサービス推進諮問会議」「消費者専門アドバイス制度」を設置しています。
情報開示の推進
- 社会に開かれた会社としてふさわしい情報開示に取り組むとともに、「お客さま志向」の取組状況を取締役会に報告し、その結果を「お客さまの声」白書にて毎年公表しています。
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3 「お客さま」「地域社会」「働く仲間」の健康増進を継続的に支援する取組み
健康を、みんなでもっと楽しく、続けやすいものにしていくため、「みんなの健活プロジェクト」の推進を通じて、一人ひとりの健康づくりを応援するとともに、従業員の健康増進に取り組む企業・団体をサポートしていきます。
また、当社従業員も、「健康に向けた前向きな活動」にともに取り組むことによって、この「みんなの健活」の輪を広げ、社会的にも意義のある大きな運動(ムーブメント)にしていきます。(代表的な取組内容)「お客さま」の健康増進を支援する取組み
- 本プロジェクトでは、「“けんしん”応援型」の健康増進保険をご提供し、より多くのお客さまに定期的に“けんしん”(健康診断・がん検診等)を受けていただくとともに、未来のリスク予測をお届けすることで、疾病「予防」に向けた前向きな取組みを後押しします。
- 「“けんしん”応援型」の健康増進保険「ベストスタイル 健康キャッシュバック」は、従来の「病気になったとき、万一のときの保障」に加え、毎年、健康診断の結果に応じて最大で保険料1.1ヵ月分相当をキャッシュバックするとともに、疾病予防に役立つ情報が記載された「MY健活レポート」をお届けすることで、お客さまの「“けんしん”と予防」の健康改善サイクルの継続を応援します。加えて、お客さまの「“けんしん”と予防」の健康改善サイクルの継続を後押しするため、MYリンクコーディネーター(注2)が健康診断・がん検診の受診勧奨および提出案内を行なうとともに、「MY健活レポート」の閲覧案内を行なう「健活サポート活動」を展開しています。(注2)「MYリンクコーディネーター」は営業職員の当社呼称
- また、2021年6月に「ベストスタイル 健康キャッシュバック 発見と予防のWサポート」、2022年6月に「ベストスタイル 健康キャッシュバック 女性がん・早期発見サポート」、2024年4月に「健康サポート・キャッシュバック特約(2024)」を発売するとともに、お客さまが先進健康測定機器を使って気軽にご自身の健康状態等をチェックする機会を提供する「明治安田の健康チェック」を全国で開催するなど、病気の予防・早期発見から発症後までをサポートする商品・サービス・アクションを一体的に提供しています。
- また、企業・団体向けには、従業員・所属員の健康を支え、健康経営の一助となるよう、毎年健診結果をご提出いただくことで最大で保険料1ヵ月分相当をキャッシュバックする健康情報活用商品や健康増進に役立つ情報・疾病リスク予測などを記載した健活分析レポート(企業・団体向け)および健活レポート(ご加入者向け)などのサービスのご提供を通じて、健康増進に向けた取組みをサポートいたします。
「地域社会」の健康増進を支援する取組み
- 地域のみなさまが地元のJクラブ選手等と一緒に楽しみながら歩くことで健康づくりにもつながるウォーキングイベント「明治安田Jリーグウォーキング」や、全国での「明治安田ゴルフトーナメント」、先進健康測定機器を使って気軽にご自身の健康状態等をチェックする機会を提供する「明治安田の健康チェック」を開催する等、お客さまや地域社会のみなさまの健康づくりをサポートしています。
「働く仲間」の健康増進を支援する取組み
- 当社従業員の健康増進の取組みを明文化した「MY健康宣言」に定める柱(生活習慣病、メンタルヘルス、女性の健康、アンチエイジング)を軸に、従業員一人ひとりの心身の健康保持・増進に取り組んでいます。あわせて、主体的に健康増進に取り組むため、全所属に健康増進を担う「みんなの健活プロジェクト」推進リーダーを設置しています。
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4 地域社会の豊かな生活に貢献する取組み
豊かな地域づくりへの貢献をめざす「地元の元気プロジェクト」を全社横断の取組みとして推進しています。本プロジェクトでは、「つながり、ふれあい、ささえあう地域社会を。」をコンセプトに、地方自治体や各地域の企業、スポーツ団体等と連携のうえ、当社が地域の橋渡し役となり「社会的なつながり」を提供し、地域のみなさまと各地域の資源・コミュニティをつなげることで、「地方創生の推進」に貢献していきます。
また、前項の「みんなの健活プロジェクト」と本プロジェクトの取組みを通じ、ブランドイメージ「ひとに健康を、まちに元気を。」の確立をめざしていきます。(代表的な取組内容)地域のみなさまの心身の健康保持・増進に向けた取組み
- 地方自治体等と協働し、各地域の健康づくり・子育て・介護等に関する情報を地域のみなさまにお届けしています。
- 道の駅にて、地域のみなさまの健康増進等に向けたイベントを展開しています。
- 地方自治体や公民館等との協働を通じ、地域社会の課題解決や地域住民のQOL向上に資する内容をテーマとしたイベント・セミナーを開催しています。
- JリーグやJLPGAとの協働により、地域のみなさまといっしょにスポーツを観て、応援して、楽しむコミュニティを作っています。
- 認知症予防に効果が高いとされる塗り絵を活用した「明治安田大人の塗り絵コンクール」、認知機能の向上や社会参画を促進する「健康マージャン大会」を開催しています。
- 日本赤十字社と連携した献血の普及・啓発活動を推進しています。加えて、若年層への献血意識向上を目的に、Jリーグ全クラブ等とともに「シャレン!で献血」を展開しています。
※シャレン!(社会連携活動)は、Jリーグ・Jクラブが3者以上と協働して社会課題等に取り組む活動
未来世代の応援を通じた持続可能な社会の実現に向けた取組み
- 地域の伝統文化を継承していくため、お祭りへの支援を行なっています。
- 地域のみなさまと一緒に地元の若手アスリートを応援する「地元アスリート応援プログラム」を展開しています。
- 地域のたからであるこどもたちの金融リテラシー向上を目的として、金融・保険教育を全国の学校で開催しています。
- スポーツを通じて、こどもたちに挑戦する大切さを伝える取組みを展開しています。
- 少子化対策として自治体等と協働し、婚活支援を行なっています。
地域を支える企業・団体の持続的成長に向けた取組み
- 従業員のみなさまが心身ともにいつまでも健康で意欲的に働ける職場づくりに向け、地元企業の健康経営をサポートしています。
- 地方自治体等と協働し、各地域の健康づくり・子育て・介護等に関する情報を地域のみなさまにお届けしています。
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5 お客さまのニーズに対応した最適な商品・サービスの提供
社会保障制度を補完し自助努力を支える生命保険事業の社会的責任を認識し、超高齢社会をはじめとする環境変化をふまえつつ、多様化・個別化するお客さまニーズを的確に捉えたクオリティの高い商品・サービスを開発するよう努めます。
また、保険商品をおすすめする際には、お客さまのご意向を十分お伺いしたうえで、お客さまのライフステージ、加入目的、財産状況等に照らし、最適な商品・サービスをご提供するよう努めます。(代表的な取組内容)お客さまの多様なニーズにお応えする商品ラインアップ
- 総合保障商品「ベストスタイル」をはじめ、「外貨建・そなえてふやす介護終身保険」「ずっとよりそう終身医療保険」等、お客さまの多様なニーズにお応えする幅広い商品ラインアップを用意しています。
- 2024年4月には、「ベストスタイル」の新たな特約として、「健康サポート・キャッシュバック特約(2024)」を発売しています。
お客さまのニーズやご意向等をふまえたコンサルティングサービス
- 当社の「販売・サービス方針」に基づき、お客さまのライフステージ、加入目的、財産状況、および社会保障制度等をふまえた最適な商品のご提案等を行なうコンサルティングサービスに努め、その適切性についても確認する態勢を適宜整備しています。お客さまのご意向に沿う商品提案と商品内容を十分ご理解いただくための「契約概要」、「注意喚起情報」等のご説明をはじめとする商品選択のための情報をご提供します。
- ご加入時に「意向比較・確認書」等を用いてお客さまのご意向を的確に把握・確認することに加え、ご加入後も、お客さまのご意向を確認しています。
- なお、外貨建保険・変額年金保険等の市場リスクのある商品(以下、特定保険契約)については、お客さまのニーズやご意向等の確認にくわえ、投資経験、投資目的、収入・財産の状況等に応じて商品およびリスクの内容について十分ご説明します。
- また、ご高齢のお客さまには、ご家族同席でのお手続きをご案内するなど、ご意向の確認のためによりきめ細やかな対応を行なうとともに、商品内容等の説明に際し、誤解を招くことのないよう、より丁寧な説明に努めています。加えて、15歳未満の方を被保険者とする生命保険契約については、適切な保険金額を設定しています。
保険募集代理店への委託
- 保険募集代理店がお客さまへ当社商品を販売する際に、お客さまのご意向に沿った商品の提案を行なえる適切な保険募集管理態勢が構築されているかを確認するとともに、当該態勢が維持・高度化されるよう、適切な教育・指導を行なっています。
- 保険募集代理店に支払う販売手数料については、保険募集代理店自身の経営管理態勢や、保険募集管理態勢の状況などを評価し、保険募集代理店におけるお客さま志向の業務運営に資する手数料体系となるよう構築・整備しており、詳細は当社ホームページにおいて公表しています。
- なお、「手数料規程」に基づく手数料のほかに、当社の特定商品の販売量に偏重した上乗せ報酬等の支払いは行なっておりません。
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6 ご加入時のお客さまへの情報提供の充実
お客さまに最適な商品・サービスを選択いただけるよう、お客さまにとって重要な情報をわかりやすく、丁寧にご説明するとともに、お客さまにご提供する商品・サービスの特性に応じて、適切かつ十分な情報を提供することに努めます。
(代表的な取組内容)お客さま視点に立った情報提供
- お客さまにおすすめする保険商品を正しくご理解いただくために、お客さまや社外の専門家のご意見をふまえ、お客さまの視点に立ったわかりやすい募集資料(保険設計書・パンフレット等)の作成・改善に努めています。
- 保険商品をおすすめする際には、お客さまが必要な保障を選択しやすいよう、わかりやすい情報の提供に努めています。具体的には、商品の基本的な仕組みや特徴・リスク等に応じ、保険種類ごとの保険料や保障内容、複数の保障を組み合わせて提案する場合や団体保険において生命保険・損害保険をセット販売している場合はその別等、特に重要な情報を強調して募集資料に記載しています。また、外貨での運用機能と保障機能を組み合わせた商品である外貨建一時払保険契約を銀行等金融機関窓口販売で取り扱う場合は、他の金融商品を個別に購入することにより、全く同一の機能は得られないものの、類似の機能を得られる可能性がある旨を「重要情報シート」に記載し、情報提供を行なっています。
- 「ご契約のしおり 定款・約款」等のご契約の際にお渡しする重要書類等については、専門用語の平易な言葉への言い換えやイラストの挿入等、お客さまの誤解を招くことがないよう平明化に取り組んでいます。
重要な情報の開示(手数料等の明確化等)
- 特定保険契約については、お客さまに市場リスクをご負担いただく投資信託と同じ特性を有することから、お客さまにご負担いただく費用の開示に加え、銀行等金融機関窓口販売で取り扱う場合は、当社が銀行等に支払う販売手数料(銀行によるお客さまへのコンサルティング等の対価)のお客さま向け開示等を行なっています。また、外貨建一時払保険を対象に、お客さまが他の金融商品との比較を容易に行なえるよう、金融機関代理店が、お客さまにご説明する際に使用する「重要情報シート」を作成・活用するにあたり、適切な情報提供・連携を行なっています。
- 特定保険契約以外は、お客さまに市場リスクのご負担がなく、ご契約時点で保険金額・給付金額や解約返戻金額が確定していることから、お客さまからお払込みいただく保険料や当社がお支払いする保険金額・給付金額および経過年数別の解約返戻金額をわかりやすく情報提供しています。
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7 お客さまに寄り添ったアフターフォローの充実
超長期にわたる生命保険契約の特性をふまえ、お客さまに「確かな安心を、いつまでも」お届けするために、保険金・給付金等を確実にお支払いすることはもとより、お客さまに寄り添ったあたたかいアフターフォロー(※)に努めます。
※ご契約後の長期間にわたって継続的にサービスを積み重ねることを「アフターフォロー」としています。
(代表的な取組内容)非対面による活動も組み合わせたMYリンクコーディネーターによるアフターフォロー
- MYリンクコーディネーターが、ご契約内容や必要なお手続きの有無の確認、お手続きのサポート等、積極的なアフターフォローに取り組んでいるほか、健康増進に向けた取組みに対する継続的な支援にも取り組んでいます。
- 当社では、お客さまへの新たな寄り添い方として、対面を前提とした「Face to Face」から、対面とデジタルを融合した「Shoulder to Shoulder※」への進化を図っています。アフターフォローに際しては、対面での対応はもとより、すべてのMYリンクコーディネーターに配付している営業用スマートフォン「MYフォン」やタブレット型営業端末「マイスタープラス」を活用した非対面での対応も行なっています。
※お客さまにとって必要な情報やサービスを、お客さまのご要望に応じたタイミング・方法でご提供していくという、お客さまへの寄り添い方を「Shoulder to Shoulder」と呼称しています。
お客さまに有益な情報の提供と非対面手続きの充実
- 社会保障制度や必要な保障内容・保障額、最新の商品・サービス、お住まいの地域における行政サービスなど、お客さまにとって有益な情報の提供に取り組んでいます。
- お客さま専用サイト「MYほけんページ」での保全手続きや給付金請求等、非対面手続きを順次拡充しています。
- 企業保険のお客さまに対しては、事務を効率化するインターネットサービス「MY法人ポータル」や、従業員・所属員向けのポータルサイト「みんなのMYポータル」での給付金請求手続き機能等をご提供することで、お客さまの事務負荷軽減や利便性向上に取り組んでいます。
お客さまとのコミュニケーション手段の拡充
- AIが自動的にお客さま応対する「AIチャットボット」や「ボイスボット」を展開するとともに、「手話リレーサービス」や「5ヵ国語によるお問い合わせ窓口」を設置する等、お客さまとのコミュニケーション手段を順次拡充しています。
- 電話音声を明瞭に変換する機器「サウンドアーチ」をご高齢のお客さま専用のお問い合わせ窓口等に設置し、聴こえに悩むお客さまにいっそう寄り添った電話応対を実践しています。
MYミューチュアル配当
- 長期間にわたり内部留保の積み立てに貢献いただいているご契約者に対して、内部留保への貢献度に応じて還元する新たな配当を2021年度に創設し、以来毎年、お客さまへのご案内・お支払いを行なっています。
保険金・給付金等の確実なお支払い
- 保険金・給付金等について、正確かつ迅速にお支払いするとともに、お申し出内容およびご契約内容にもとづき、お支払いできる可能性がある保険金・給付金等を確認し、ご請求案内を行なっています。
「エピローグ・レター」サービスのご提供
- ご契約者から、受取人への「想い」等を記した手書きメッセージを画像データとしてお預かりし、保険金お支払い後に受取人に画像データへのアクセス方法を記したカードをお届けする「エピローグ・レター」サービスをご提供しています。
事務サービス・コンシェルジュによる「訪問型サービス活動」
- 事務・サービスに関する専門知識を有し、全国の営業部・営業所等に所属する事務サービス・コンシェルジュが、MYリンクコーディネーター等とともにお客さまを訪問し、保険金のご請求手続きや高齢のお客さまのお手続きサポートに加え、ご遺族向けサービス等をご案内する「訪問型サービス活動」を行なっています。
ご高齢者向けのアフターフォロー
- 超高齢社会の進展をふまえ、「MY長寿ご契約点検制度(注3)」「MY安心ファミリー登録制度(注4)」「『MYアシスト+(プラス)』制度(注5)」「契約者手続サポート制度(保険契約者代理特約)(注6)」等のご高齢者へのアフターフォローの充実に取り組んでいます。
(注3)「MY長寿ご契約点検制度」とは、長寿の節目にあたる77歳(喜寿)、90歳(卒寿)、99歳(白寿)、108歳(茶寿)、111歳(皇寿)を迎えたご契約者に対して「請求確認(お客さまからお申し出がない段階で、保険金等のご請求の有無について当社が能動的に確認)」と「連絡先確認」を実施する制度(特に90歳(卒寿)以降の節目には、電話連絡がつかない場合に、当社職員が個別調査を実施)。
(注4)「MY安心ファミリー登録制度」とは、ご契約者が連絡不能の場合(大規模災害時を含む)に所在を確認するため、ご契約者の希望により、あらかじめご契約者以外の連絡先(第二連絡先)を登録いただく制度。
(注5)「『MYアシスト+(プラス)』制度」とは、視力・聴力の低下、長期療養や後遺症などによる書類への記入や署名困難等「ご自身でのお手続きが難しいお客さま」をサポートする当社のサービス・制度。
(注6)「契約者手続サポート制度(保険契約者代理特約)」とは、ご契約者が認知症で意思表示できない等、自らご契約に関する手続きを行なうことができない特別な事情がある場合に、あらかじめ指定した「保険契約者代理人」が、ご契約者に代わって所定の手続きが可能となる制度。
マイナンバーカードを活用したお客さま向けサービス
- お客さまの同意を前提に、マイナンバーカードを活用することで当社に連携される情報(住民票上の住所・氏名やカードの有効・失効情報等)を用いて、「自動住所変更・氏名変更のご案内」や「年金自動支払」、「保険金の請求案内」などのサービスを提供しています。
- また「ベストスタイル 健康キャッシュバック」にご加入のお客さまについては、マイナポータルを通じた健診結果のデータ提出を可能としております。
- これらのマイナンバーカードを活用したサービスの提供により、お客さまの手続負荷軽減や利便性向上に取り組んでいます。
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8 お客さまに信頼される資産運用
将来にわたり保険金・給付金等を確実にお支払いするため、ERMの枠組みに基づき、サープラス・マネジメント型ALM(※)を基本に財務健全性の維持・向上を図りつつ、適切なリスク管理のもと、収益力の向上に努めます。
また、当社は責任ある機関投資家として持続可能な社会づくりに貢献する責任投資を推進していきます。※経済価値(市場価格あるいは将来キャッシュ・フロー等による市場整合的な価格)で評価した資産価値と負債価値の差額であるサープラスを資本概念として捉え、その変動リスクをコントロールする資産負債の総合的な管理のこと
(代表的な取組内容)生命保険契約の特性をふまえた投融資
- 超長期の生命保険契約の特性をふまえ、良好な運用成果を長期にわたり安定的に確保するために、公社債・貸付金等の安定収益資産を中心とした資産運用に取り組んでいます。
- 適切なリスク管理のもと、市場動向をふまえて効果的な資産配分を行なうともに、資産運用の高度化・多様化や専門人財の育成等を進め、収益力の拡大に取り組んでいます。
- 財務健全性の確保に向け、市場環境の変動に備えたコンティンジェンシープランの高度化等に取り組んでいます。
責任投資の推進
- 責任ある機関投資家として、ご契約者へ還元するための収益性を確保しつつ、SDGs(持続可能な開発目標)達成への貢献の観点をふまえ「環境(E:Environment)」、「社会(S:Social)」、「ガバナンス(G:Governance)」等の社会課題を考慮した「ESG投融資」や「スチュワードシップ活動」を推進しています。
ESG投融資の推進
- 「脱炭素社会の実現」・「生物多様性の保全」・「ソーシャル(人権等)」・「健康寿命の延伸(ヘルスケア&ウエルネス)」・「地方創生の推進」分野を重要取組テーマに設定し、インパクトファイナンスを含めたESG投融資に取り組んでいます。
スチュワードシップ活動の推進
- 投資先企業との対話や株主議決権行使といったスチュワードシップ活動を通じて、投資先企業の企業価値向上を促すことで、機関投資家としての責務を果たしていきます。
- 投資先企業との対話活動においては、インパクト創出を企図し、サステナビリティ課題を共有するとともに、先進的な取組事例を参考にした具体的な解決策を提案しています。
脱炭素社会実現への貢献
- 責任ある機関投資家として、ESG投融資やスチュワードシップ活動における対話活動を通じ、2030年度に投融資ポートフォリオのCO2排出量を2013年度対比で50%削減し、2050年度のカーボンニュートラル実現をめざしています。
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9 利益相反の適切な管理
利益相反の適切な管理を行なうために、グループ利益相反管理基本方針等を定め、お客さまの利益が不当に害されることのないよう、取引におけるお客さまとの利益相反の可能性について正確に把握し、適切に管理・対応するよう努めます。
(代表的な取組内容)利益相反管理態勢と教育
- コンプライアンス統括部を利益相反管理全体統括部署として定めるとともに、利益相反管理責任者および担当者を全所属に配置し、報告・管理態勢を構築し、適切に対応しています。
- 利益相反のおそれのある取引の類型を定め、環境変化等をふまえ、定期的に見直すとともに、利益相反への対応に関する教育・研修等を実施しています。
機関投資家としての責任の遂行
- 資産運用部門と営業部門の業務執行を分離するなど、機関投資家としての業務上の地位が営業活動において不当に利用されないための態勢を構築しています。
- 投資先企業への議決権行使においては、社外取締役が過半数を占める監査委員会において、議決権行使結果の検証を行ない、利益相反の防止に努めています。
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10 お客さま志向の取組みの確保
お客さま志向を基軸とした各種取組みを確保するため、組織・個人の業績評価等に取組結果を反映するとともに、取組内容の進捗状況を確認する指標を設定し、定期的な検証・改善に努めます。また、お客さま志向のコンサルティングを行なうために必要な知識・スキルを従業員が習得できるよう、充実した教育・研修に努めます。
(代表的な取組内容)お客さま志向の取組みの評価・処遇への反映
- 「お客さま志向取組計画」(各組織が策定するお客さま志向に資する取組計画)の取組結果を各組織の業績評価に反映しています。
- お客さま満足度を支社等の営業拠点の評価に反映しています。
- 役職員の個人評価制度にお客さま志向の取組状況を反映しています。
- MYリンクコーディネーターの基本業務に、お客さまや地域のみなさまの「健康づくり」や「地域のつながり」をサポートする役割を設定し、取組状況を処遇に反映しています。当社がめざす姿である「『ひとに健康を、まちに元気を。』最も身近なリーディング生保へ」の実現に向け、これまで以上に地域社会のお客さまに評価、支持される存在となるべく、引き続き取り組んでまいります。
専門的な知識の習得に向けた教育
- MYリンクコーディネーターの育成段階に応じた教育カリキュラムや社内検定制度・販売資格制度等を設け、商品・金融知識の習得に取り組んでいます。
お客さま志向の取組状況を確認する指標の設定
- お客さま志向の取組状況や定着度合いを確認・検証するための指標として、「お客さま数」「お客さま満足度」「企業好感度」「従業員意識調査結果」を設定し、その結果を毎年確認・公表しています。
当社の「お客さま志向の業務運営」に関して、以下の情報も合わせてご確認ください。
金融庁「顧客本位の業務運営に関する原則」との対応関係表(PDF 184KB)
明治安田は、消費者志向自主宣言・フォローアップ活動に賛同しています。
(「お客さま志向の業務運営方針 -お客さま志向自主宣言-」は、明治安田の消費者志向自主宣言です)